超訳【無門関】
第38話 窓から見る牛 原題「牛過窓櫺(ぎゅう、そうれいをすぐ)」
法演和尚(35、36話にも登場)が言いました。
「窓から外を眺めていたらさ、大きな水牛が通り過ぎるのが見えたんですよ。
まず頭が見えて、角が見え、続いて前脚、後脚と通り過ぎていったわけなんだけど・・・・・・
何ということでしょう!
いつまでたっても、シッポが通り過ぎないんですよ。
こりゃまたいったい、どういうわけでしょうね?」
もし、これはいったいどういうことであるか見抜くことができたなら、自分が受けたあらゆる恩に報いることができるし、この世に生きとし生けるもの全てを、悩みから救い出すことができるだろうよ。
まぁ、できないっていうんなら、せめてこの牛のシッポぐらいは見届けておこうか。
行き過ぎたなら落とし穴に大落下。
引き返してきたならこっぱ微塵。
シッポってやつは、まったく奇怪だよなぁ。

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