超訳【無門関】
第29話 動くのは何だ 「非風非幡(かぜにあらず、はたにあらず)」
ある日のこと、お寺のノボリ旗(幡)が風でパタパタと揺れているのを見た二人の坊さんが言い争いになりました。
「どう見たって、動いているのは幡だ!」
「いや違う。動いているのは風の方だ!」
そこへ中国における六代目の仏教正統伝承者となった慧能さん(23話で、同僚の襲撃を巧みにかわした人)がやってきて言いました。
「風が動いているのではない。幡が動いているのでもない。
動いているのは君たちの心の方だ!」
二人の坊さんは、それを聞くと心底ゾッとして鳥肌が立ってしまいましたとさ。
六代目の言っていることがわかるかい?
この二人は、鉄を買うつもりだったのに、純金を手渡されてしまったというわけさ。
・・・・・・まぁしかし、しゃべりすぎなのはどちらも同じだ。

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