超訳【無門関】
第24話 言葉にできない 原題「離却語言(りきゃくごごん)」
風穴(ふけつ)和尚に、ある坊さんが質問しました。
「例えばこの世に「真実」というものがあったとしましょう。
それを言葉で語ろうとしても、何万語を費やしたところで、結局それは「言葉」の域を出ることがないので、「真実」そのものの説明にはなりません。
じゃあ、黙っていればよいかというと、それでは、まるで何のことだかわかりません。
・・・・・・何とかなりませんかね?」
風穴和尚は言いました。
「江南地方では、三月になるとヤマウズラが鳴いて、たくさんの花が咲き乱れる、って歌があったよなぁ。」
風穴和尚ときたら、まさにイナズマのようなハタラキではないか!
ただ、詩がオリジナルじゃないのがイマイチだね。
これは杜甫の詩じゃないか。
まぁ、しかし、悪くもないな。
もし、言葉を使うことなく、一句つくれた! という人がいたら、私のところに来るように。

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