超訳【無門関】
第17話 慧忠国師は三度呼ぶ 原題「国師三喚(こくし、みたびよぶ)」
南陽の慧忠(えちゅう)国師が、いつも近くにいる侍者のひとりを呼びました。
侍者は返事をします。
「はい、なんでございましょう。」
国師はもう一度、彼を呼びました。
侍者は改めて返事をしました。
「はい、なんでございましょう。」
国師はさらにもう一度、彼を呼んでみました。
侍者はやはり返事をしました。
「はい、なんでございましょう。」
すると国師は、こういいました。
「・・・・・・なんだ、今までお前さんが悟りを得られないのは私のせいだとばかり思っていたのだが、なんのことはない、お前さんの方が、もとから私の期待に応えるつもりがなかっただけか。」
だいたいこのオッサンはしゃべりすぎだよ。
さすがの国師も、歳をとって寂しくなったのかい?
毎日ご馳走ばっかりで、おなか一杯の奴の頭を押さえつけて、無理やりエサを食わそうとするなんてな。

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