超訳【無門関】
第16話 鐘が鳴ったら食事の時間 原題「鐘声七條(しょうせいしちじょう)」
食事の合図の鐘が鳴ると、坊さんたちは皆一斉に外出用の袈裟(七條)に着替え、ぞろぞろと食堂に向かいます。
それを見ていた雲門和尚がぽつりと言いました。
「世界はこんなにも果てしなく広がっているというのに、君たちは何でまた、鐘の音を聞くと、いつも決まったように袈裟に着替えるのかね・・・・・・」
だよな、全くだ。
「見えるもの聞こえるものに惑わされないように!」とか、散々言っている本人たちが、まるで条件反射のように、年がら年中、鐘を合図に同じ作業を繰り返している。
こいつぁ、確かにとんだお笑いぐさだ!
はい、ここで質問です。
鐘の音が聞こえる理由は、以下のどちらでしょうか?
- 音が耳の方にやってくるから。
- 耳が音の方に向かって行くから。
わかるかな?
音は耳で聞くんじゃない。
眼で聞くんだ!

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